一般皮膚科|どうかん山皮ふ科|文京区千駄木の皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科

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根津駅前たかやま皮膚科

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一般皮膚科

一般皮膚科|どうかん山皮ふ科|文京区千駄木の皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科

一般皮膚科

皮膚疾患には、実にたくさんの種類があります。原因もさまざまで、外的因子によるもの、内的因子によるもの、加齢によるものなど、極めて多様です。なかにはまだ原因のつかめていない疾患も、しばしば存在します。
そのため、決定的な治療法がなく、根気よくつき合っていく必要のある慢性疾患も少なくありません。しかし、適切なスキンケアと軟膏などによる外用療法、内服療法、生活習慣の見直し等を行うことで、より良い状態を保つことができます。
当院では、皮膚科専門医による丁寧な問診と診察より、適切な診断、治療を心がけております。お薬の使い方や日常生活上の注意点などについてもわかりやすくご説明いたします。難治の方や入院や大きな手術が必要な方については、適切な医療機関にご紹介いたします。
お肌、毛髪、爪など、気になることがありましたら、どんな些細なことでも遠慮なくご相談ください。

主な疾患と症状

湿疹

皮膚科を受診される患者様に、とても多く見られる症状です。ブツブツや小さな水疱、赤みなどが混ざって現れ、痒みも伴うことが多いです。
原因は、刺激によるものが圧倒的に多いですが、他にはアレルギー、自己免疫(自分自身に対する免疫反応)、薬剤などもあります。湿疹・かぶれなどは痒みを伴うことが多いため、ついつい掻いてしまいがちです。しかし、掻いて治ることは無く、むしろ掻くことによって患部を掻き壊してしまい、化膿や悪化を招き、患部が拡大してさらに痒くなる、という悪循環に陥ることが少なくありません。痒みや炎症を抑える薬を上手に使って、こうした悪循環を断ち切る必要があります。

じんましん

痒みの強い、丸に近い形から地図のような形をし、わずかに盛り上がったみみず腫れが数分~24時間以内にできて消えていく皮膚疾患をじんましんといい、6週間以内に治るものを急性じんましん、それ以上続くものを慢性じんましんと呼びます。
じんましんの原因は、特発性と言って疲れやストレスからくるものがとても多いです。そのほかの原因は食べ物や内服薬、細菌やウイルスの感染など様々で、検査としては血液検査(IgE、RAST、ほか一般)、皮内反応などを行います。しかし、慢性じんましんでは、原因が特定できないことが少なくありません。
じんましんの治療には抗ヒスタミン剤などを使います。原因の特定できない慢性じんましんで、既存の治療で効果がない12歳以上の方には、IgEを抑える注射薬(ゾレア、一般名:オマリズマブ)による治療もご相談いただけます。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、繰り返す慢性の湿疹と皮膚の乾燥が特徴的な皮膚疾患です。痒みが強いのですが、掻くとさらに悪化し、悪循環を招きますので、治療によって痒みを抑える必要があります。喘息のほか、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎のある家系に出やすい傾向があり、また、ダニや食べ物などのアレルギーが起きやすいのも、アトピー性皮膚炎の特徴です。
アトピー性皮膚炎の治療にあたっては、血液検査で原因をよく調べた上で、外用薬のステロイド剤、免疫抑制剤、保湿剤などを用います。最近では、コレクチム軟膏(一般名:デルゴシチニブ)やモイゼルト軟膏(一般名:ジファミラスト)などのステロイド以外の外用剤が使えるようになりました。個々の皮膚症状にあわせて適切な外用剤を選択し、塗り方をご説明しながら治療していきます。
また、従来の治療でコントロールが不十分な中等症以上のアトピー性皮膚炎の方に対しては、注射や内服薬による全身療法もあります。適応や治療薬については、ご受診の上ご相談ください。

デュピクセント皮下注(一般名:デュピルマブ)
デュピクセント®は、「IL-4」と「IL-13」という物質(サイトカイン)の働きを直接抑えることで、皮膚の2型炎症反応(Th2細胞による炎症)を抑制する新しいタイプのお薬です。アトピー性皮膚炎の皮膚の内部に起きている炎症反応を抑えることによって、かゆみなどの症状や、皮疹などの皮膚症状を改善します。

投与できる方

今までの治療法で十分な効果が得られない、生後6か月以上の小児および成人アトピー性皮膚炎の方にお使いいただけます

投与できない方

デュピクセント®に含まれる成分に対して、アレルギー反応を起こしたことのある方

投与において注意が必要な方

  • 寄生虫感染のある方
  • 生ワクチンを接種する予定のある方
  • 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
  • 高齢の方
  • 喘息等のアレルギー性疾患をお持ちの方

デュピクセントの薬剤費の目安

※表は横方向へスクロールできます

デュピクセントの薬剤費の目安表

令和6年4月時点のデュピクセント®の薬価をもとに計算しています。
3割:~69歳の方、70歳以上の一部の方
2割:70~74歳の方、75歳以上の一部の方
1割:75歳以上の方    ●高額療養費制度で自己負担額を減額できることがあります(※所得によります)

ニキビ

ニキビは身近な皮膚疾患ですが、顔にできやすいため、気にする人が多いものです。ニキビの直接的な原因は、皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりです。過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まり、面皰(めんぽう)という状態になります。この毛穴に溜まった皮脂を栄養源にして、ニキビの元となるニキビ菌は増殖していき、症状を悪化させます。
大人のニキビは、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、紫外線、ストレスや生活環境など、様々な要因が複雑に絡み合ってできることが多く、治りにくいのが特徴です。治療にあたっては、ニキビの種類と重症度を判断し、外用薬(過酸化ベンゾイル、アダパレン、抗生物質等)、内服薬(抗生物質、ビタミン剤、漢方薬等)などの中から選択します。
ニキビは医学的には「尋常性ざ瘡」というれっきとした皮膚疾患です。ニキビができると気分的にもすぐれず、日常生活に影響が及んできます。また、ニキビのケアが不十分だと「ニキビ痕」が残ってしまうこともあります。ニキビ症状が続くようなときは、放置せずにご相談ください。

たこ・魚の目

たこや魚の目は、足の特定の場所に継続的に圧力がかかって発症します。たこは皮膚の表面の角質が部分的に肥厚したもので、魚の目は肥厚した部分にさらに圧がかかって硬くなり、芯をもっています。どちらも歩く度に刺激されて痛みが走ることがあります。
また、足の裏によくできるのが足底疣贅(そくていゆうぜい)というイボの一種で、これを魚の目と勘違いすることがあります。しかし、これはイボウイルス性の腫瘍であり、知らずにいじっていると、かえって患部を広げてしまうことがありますので、この鑑別をきちんとつけるためにも、はやめに受診していただくことをお勧めします。

いぼ

いぼは、ヒトパピローマウイルスの感染によって発症する腫瘍で、いじるとどんどん増える傾向があります。人から人にも、移ります。
いぼができたからと言って、自己流で治そうとすると、かえってウイルスを撒き散らしてしまう可能性があります。また放置して治りにくくなることもあります。いぼを見つけた際には、数が少ないうちにご相談ください。イボの治療法には、液体窒素療法、内服療法、外用療法などがあります。

水虫

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が足の皮膚に入り込んで発症する疾患です。白癬菌の増えやすい、じめじめとした梅雨から夏に症状の悪化がよく見られるのが特徴で、足白癬は趾間型、小水疱型、角質増殖型に分類されます。
趾間型は、足指の間の皮膚がふやけたように白く濁り、痒くなるのが特徴です。冬は症状が治まりますが、暖かくなると再発し、二次的に細菌感染を併発しやすいタイプです。
小水疱型は、土踏まずや足の縁などに小水疱が多発します。これも夏に悪化し、湿疹と間違えることもあります。
角質増殖型では、足の裏から縁にかけての広い範囲で皮膚が厚くなり、冬のほうが、乾燥でひび割れ等を起こしやすくなります。
治療は病態に応じて、塗り薬や内服薬を使います。

ヘルペス

単純ヘルペスウイルスの感染で起き、顔にできる1型と外陰部や臀部などの下半身にできる2型の2種類のウイルスがあり、初感染で口内や外陰部に発疹が生じた時は高熱と激痛が伴います。ヘルペスの治療としては、抗ウイルス剤の内服と外用を行います。発疹の出る前にチクチクするなどの予兆が出ることが多く、その時点で内服を始めると、治りが早まります。しかし、単純ヘルペスウイルスは神経節に入って潜伏するため、薬で完全に除去することはできません。寝不足、疲労、風邪などによって免疫力が下がると増殖し、再発しがちです。再発を繰り返す方には再発抑制療法やPIT(Patient Initiated Therapy)があります。PITとは事前に飲み薬を備え、前兆を感じたら早めに服用することで、症状の悪化を防ぎ速やかに治癒させる治療法です。受診時に症状がない方にも処方できますのでご相談ください。

PIT療法

脂漏性皮膚炎

脂腺の多いところに生じる湿疹で、頭部や顔、胸背部などにできやすいのが特徴です。新生児や乳児にも多く見られますが、大きくなるにつれて、自然にできなくなってきます。一方、問題なのは中高年の方の場合で、頭、顔、耳にフケがしつこく出て、痒みもあり、とても憂うつなものです。
原因としては皮脂の成分の質的異常であり、皮膚の機能の老化が関係しています。また、でんぷう菌(マラセチア)の感染が関与することがあり、脂漏性皮膚炎の治療としては、強過ぎないように気をつけながらもしっかり洗うのが基本で、そうした後にステロイド軟膏とでんぷう菌に効く抗真菌剤を塗ります。

乾癬

銀白色の鱗屑(りんせつ:皮膚の粉)を伴い、境界の明瞭な盛り上がった紅斑(赤い斑点)が全身に出ます。乾癬(かんせん)の患者様の大半が、この症状です(尋常性乾癬)。
大きさ、数、形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を形成することもあります。できやすい部位は、慢性的かつ機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿などです。青壮年期に発症することが多く、多発しますが、通常、内臓を侵すことはありません。痒みは、約半数の患者様に見られます。爪の変形や関節炎を伴うこともあります(関節症性乾癬)。また、発疹が全身に及ぶこともあります(乾癬性紅皮症)。
乾癬は慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返し、患者様の病気の程度、置かれた状況などに応じた様々な治療法を選択することになります。ステロイド剤、ビタミンD3製剤の外用、紫外線療法、内服療法、生物学的製剤の導入など多岐にわたる治療があります。

帯状疱疹

水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症するため、水痘(みずぼうそう)を経験した人にのみ起こります。頭部から下肢までの間の片側の一定の神経支配領域に神経痛様の痛みを伴った小水疱が帯状に生じます。顔にできると目の障害、顔面神経麻痺、内耳の障害によるめまい・耳鳴り、などが起こることがまれにあります。
痛みに悩まされることが多く、帯状疱疹後疼痛として長い間痛みが残ってしまうことがあります。この痛みは治りにくく、それが大きな問題です。
帯状疱疹は、早く皮膚科を受診して早期に治すことが何よりも大切で、これにより帯状疱疹後疼痛の発症頻度を少なくすることが可能です。

帯状疱疹ワクチンについて
50歳を過ぎたら帯状疱疹の予防接種ができます。ご希望の方は受診の上、接種日時をご相談ください。
なお、50歳以上の文京区民の方は区から一部助成があります。区が交付する予診票をご持参ください。
帯状疱疹のワクチンは現在2種類存在します。当院では、不活化ワクチンである「シングリックス」を採用しています。

種類 不活化ワクチン(シングリックス®︎)
接種回数 2回
接種方法 筋肉内注射(1回目から2〜6ヶ月以内に2回目を接種)
有効性 50歳以上で97.2%、70歳以上で89.8%
持続性 10年程度
副反応 注射部位の疼痛・掻痒感・熱感・腫脹・発赤、胃腸症状、頭痛、筋肉痛、疲労、悪寒、発熱、倦怠感等
まれに重大な副反応としてアナフィラキシーが現れることがある

 

多汗症

多汗症には、全身に多量の汗をかく「全身性多汗症」と、手の平や足の裏など局所的に多量の汗をかく「局所性多汗症」とがあります。原因としては、全身性多汗症の場合は甲状腺機能亢進症や糖尿病などが、局所性多汗症の場合は精神的な緊張や末梢神経の損傷などがあげられ、このように何らかの疾患によって引き起こされる多汗を、「続発性多汗症」といいます。その一方で、全身性多汗症、局所性多汗症ともに、原因が不明な場合もあり、これを「原発性多汗症」といいます。原発性局所多汗症に対しては、塩化アルミニウム製剤の外用や、抗コリン作用のある外用薬、内服薬などの治療があります。原発性腋窩多汗症の方にはエクロックゲル、ラピフォートワイプ、原発性手掌多汗症の方にはアポハイドローション、といった保険適応の外用薬があります。

多汗症スッキリプロジェクト

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その症状、手掌多汗症かもしれないよ